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得物(POIZON、旧名:毒)アプリは小红书(小紅書、シャオホンシュ)アプリを追い越す可能性があるのか?

こんにちは。
中国人集客専門プロモーション会社、MARU(大阪)のブログです。

コロナ渦の真っただ中、ネットショッピング需要がどんどん伸びています。
この流れは日本だけでなく、中国でも顕著になっており、見逃せない分野となっています。
そこで今日は、中国におけるソーシャルEコマースプラットフォームを紹介します!

ソーシャルEコマースビジネス/ソーシャルEコマースプラットフォームとは?

皆さん、ソーシャルEコマースビジネスをご存じですか。
ソーシャルEコマースビジネスとは、SNSを通じて電子商取引を行うことで、写真や動画を常に投稿し、ライブ配信も頻繁に行い、さらにはオフラインでのイベントも行い、消費を促進させます。

 

ソーシャルEコマースプラットフォームとは、ソーシャルEコマースビジネスを行う場所(アプリ)のことです。
2019年「交际电商白皮书」によると、中国におけるソーシャルEコマースプラットフォームの利用者数は2020年までに7億7,300万人に達し、全体の経済規模は3,000億人民元=4兆5,000億円に達すると推計されております。
これは非常に印象的な数字となっています。
やはり、日本とは規模が違いますね。

それでは、中国ソーシャルEコマースプラットフォームの中で今、最も注目されている2つのアプリをご紹介します!

「得物(POIZON、旧名は毒)」と「小红书 (シャオホンシュ)」の特徴と比較

ソーシャルEコマースプラットフォームの中でも特に優れているのが、よく知られている「小红书」です。
「小红书」は「世界中の良いモノが見つかる」をメインコンセプトにしている、中国最大規模のソーシャルコマースプラットフォームです。

 

今年7月の統計によると、「小红书」のアクティブユーザー数は1億4,000万人に達し、6月に比べて11.1%も増加しており、アクティブユーザーが5,000万人を超えるアプリの中でも成長率が一位になっているアプリです。

また、もう一つの有名な中国のアプリ「得物」と比較してみたいと思います。
「得物」はファッションに特化したリソーシャルコマースプラットフォームです。
このアプリの7月のデータは以下です。

 

成長率は9.7%と伸び率は良いですが、アクティブユーザー数は280万人だけです。
中国における7月のアクティブユーザー数ランキングの中では649位にとどまり、「小红书」には遠く及ばない結果となりました。

しかし、「得物」は中国のネット上では、他の上位アプリよりもよく話題になります。
「得物」の旧名「毒」は「スニーカー投資」という文化をもたらし、世間で注目を集めました。
名前が変わった今でも、中国では重要なEコマースプラットフォームとして見られることが多いです。
小红书に代わる発展性があることを指摘する意見もあります。

では小红书と比較し、得物の長所は何でしょうか??

両者の違いは、まずプラットフォームの歴史から見ていく必要があります。

小红书の歴史

 

小红书は2013年に公開されたプラットフォームです。
当初、小红书の運営会社である、行吟信息科技(上海)有限公司が目指していたのは、FacebookやInstagramのような生活がコンテンツになるソーシャルプラットフォームを目指していました。
しかし、公開して間もなく、当時のEコマースのトレンドに乗り遅れないように、Eコマースに注目するようになりました。
創業者の瞿芳は、「電子商取引は一家族を支えるようにお金を稼ぎ、コンテンツは花のように美しく見える」というスローガンを提唱しました。
それ以来、プラットフォームの中にソーシャルの個性とEコマースの個性の間のバランスを大切にしており、
小红书が直面しなければならない問題は、「社会化」と「販売」の間に内在する葛藤です。
問題を具体的にすると、以前、あるユーザーが小红书を利用し、広告の宣伝を見て、その後、淘宝(タオバオ)で商品を買いました。
彼らにとって、小红书はコミュニティなので、購買する場所という認識がなかったのです。
一方、もし小红书からのおすすめ商品など広告的要素が濃くなったら(偽のコメントが多発するなど)、利用者も減るでしょう。
小红书は対立しているこの二つのバランスを常に大事にしないといけません。
そのために、2019年Q2の統計により、小红书は5分間に平均18.6個の偽アカウント、168個の偽いいね、571個の偽フォローを削除しました。
また、一日に平均4285個の偽投稿も削除しました。

得物の歴史

 

「得物」は元々、「虎扑」という男性向けスポーツ関係掲示板で、スニーカーや運動用具などに関する書き込みが多くありました。
中国は貧富の差が激しい国でもあり、多種多様なブランド品工場が存在することから、限定品と偽り、偽物が市場に流通されています。
それは、多くのブランド品好きの男性にとって限定品交流の邪魔をすることになっており、この掲示板は、主に偽造品の鑑定をすることで大きな信頼を得ています。
偽造品の鑑定を行い、販売者と消費者の仲介者になり、その鑑定技術の正確さが多くの人に認められています。

その後、「毒」というアプリを開発しました。
販売者と消費者の間で、商品鑑定も行うEコマースプラットフォームになりました。
参加者は少ないですが、販売者と消費者は価格よりも本物にこだわりました。
Eコマースを利用する人が一つの商品を買う際、いろいろな要素に影響されます。
例えば、「同じ商品に比べて安いか」、「品質は良く、長く使えるか」など・・
しかし、この「得物」の利用者層は「ブランド」「限定品」を第一に重視する傾向にあります。
なので、隠れた市場が非常に大きいです。
アッパーミドルクラスの男性がブランドシューズを追い求めるようになり、限定品のスニーカーの価格を値上がることで、一時的な投資事件になりました。
今年はアプリの名前が変わりましたが、 鑑定を重視することは変わっていません。
「まず鑑定、それから出荷」の流れで、2019年12月までには累計鑑定数が4,000万回を突破していました。

次はダウンロード数を見てみましょう。

得物と小红书のダウンロード数

七麦数据によると、Androidスマホにおける小红书の月間(7/29-8/27)のダウンロード数は驚異の1,300万件に達しており、これは小红书の新規アクティブユーザー数にほぼ匹敵する数となっています。
一方、得物のダウンロード数は400万/月ぐらいです。
あれ・・・?
でも、6月の得物のアクティブユーザー数は200万人しかいなかったとの結果が出ています。
この差はなんでしょうか?
私の推測ではアクティブユーザーとは一週間に何回もアプリを使う利用者のことです。
もし利用時間と利用回数が少ないとアクティブユーザーではないと思います。
そのために、ダウンロード数が多くてもアクティブユーザー数が少ないという極端な状態になる可能性があります。

実際、これは小红书と得物の性質の違いを示しております。
小红书はSNSの性質を利用して注目を集めることで、毎日、ネット上で小红书のコンテンツや動画を見る人が自然と増えていきます。
一方、得物はダウンロード数は多いが、商品の需要がある場合に限ってのみ、顧客は得物を訪れます。

この動きは、高額商品と低額商品を求める人の消費習慣が違うということが反映されています。

 

iPhoneでは小红书が265万3千回でダウンロードされているのに対し、得物のダウンロード数は384万7千回のダウンロード数となっています。
得物は小红书のダウンロード数を超えています!
それは、得物を使った人達がたしかにブランド品にこだわりがあるユーザーたちと示されています。(IPhone=ブランドの位置付けであるため。)

Androidでは小红书>得物
IPhoneでは得物>小红书!!
面白いですね^^

得物と小红书の成長率

また、成長率を比較してみましょう。
百度熱詞指数を参考にすると、2013年にスタートした小红书の検索インデックスは、この半年間で11453~17376の成長。
それに比べて、得物の検索インデックスは半年で0~8901と、小红书の約半分に達しました。

 

(2020/2/1-2020/8/30)

また、2013年に公開された「小红书」、2015年に公開された「得物」(旧名:毒)を比較してみると、小红书は地下鉄やドラマ、バラエティ番組などの宣伝とKOLを導入することによって、一時的な話題になることが明らかです。
でも話題のピーク時から時が過ぎると、成長曲線が元に戻ります。とても分かりやすいです。
一方、公開されてから現在に至るまで、得物(毒)は名前を変えた時だけ成長曲線が変化されており、実際には成長曲線が安定し成長しています。
得物(毒)は特別なプロモーションを行っておらず、純粋に古いユーザーが自発的にアプリを新規ユーザーに紹介しています。
得物ユーザーの定着力は明らかに小红书よりも優れていると推測できます。

 

(2013/1/1-2013/8/9)
小红书が今後も競争の中で目立ち、成長を続けられるかどうかはわかりません。
しかし、得物は中国の品質を意識した消費者の成長に合わせて順調に成長していくと思います。

最後に男女比について、お話しします。

得物と小红书のユーザー男女比

百度指數によると、小红书を検索する人と得物を検索する人の都市と興味のインデックスは大体一緒ですが、男女比には違いがあります。
小红书の男女比は4.2:5.8、得物は5.8:4.2です。

そのため、男性向け商品の販促には小红书より得物の方が効果的ではないでしょうか。

結論

日本人が中国に情報を発信したい場合、1億人以上のアクティブユーザーがいる中国のアプリを利用している人がほとんどです。そのようなアプリは大量の資源が動いており、従来のユーザーによって人気が独占されていたり、または大きな資本を持つ企業に膨大な資金を投入され、運営されているから、中国に情報を発信したいと思い、新しくアカウントを作成しても、それらのユーザーに追いつくことは難しい状況にあります。

では中国進出をしたい日本企業はどうしたらいいのでしょう?

私としては、上記のようなアクティブユーザー数が少ないアプリに目を向けるのも良い選択なのではないかと思います。
そのアプリの特徴をしっかり理解している限り、人口大国である中国には、膨大なチャンスがまだあります。

例えば、アクティブユーザー数ランキングの649位の得物でも、ブランドの男性中古市場が隠されていました。
そのエネルギーは、小红书に負けないかもしれませんね。

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お問い合わせ

📞 06-6147-9332
📩 support@maru.co.jp
担当 三木 彩

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引用

新消费时代,得物(毒)杀小红书?
https://www.weixintaotao.com/forum.php?mod=viewthread&tid=7672&extra=page%3D1
易觀千帆
https://qianfan.analysys.cn/refine/view/rankApp/rankApp.html
七麦数据
https://www.qimai.cn/
中国社交电商白皮书-亿邦动力
http://eversec.com.cn/wp-content/uploads/2019/03/2019%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%A4%BE%E4%BA%A4%E7%94%B5%E5%95%86%E7%99%BD%E7%9A%AE%E4%B9%A6-%E4%BA%BF%E9%82%A6%E5%8A%A8%E5%8A%9B-2019.9-66%E9%A1%B5.pdf
得物APP潮流正品
https://apps.apple.com/us/app/%E5%BE%97%E7%89%A9-%E6%AF%92-%E8%BF%90%E5%8A%A8x%E6%BD%AE%E6%B5%81x%E5%A5%BD%E7%89%A9/id1012871328
「履くもの」ではなく「売るもの」 中国で過熱するスニーカー投資
https://www.afpbb.com/articles/-/3245305
百度指數
http://zhishu.baidu.com/v2/index.html#/
「種草」變「拔草」,小紅書是如何一步步毀掉的?
https://kknews.cc/news/nlpbjn3.html
小红书 – 标记我的生活
https://apps.apple.com/us/app/%E5%B0%8F%E7%BA%A2%E4%B9%A6-%E6%A0%87%E8%AE%B0%E6%88%91%E7%9A%84%E7%94%9F%E6%B4%BB/id741292507